強制連行はなかった!と未だに言い張る元総理(怒)A Former Japanese PM Still Denies Forced Conscription of "Comfort Women"

 (2010年10月3日、英訳完了および追記) 


8月初頭に出された菅談話は、韓国併合100年にあたり、日本による朝鮮支配での非道な行為を行い、強制によるかずかず被害を与えたことを認め、一定の反省は示しつつも、「慰安婦」等個別的な人道犯罪については言及のない、非常に不満の残るものであった。

こんな談話でも、絶対に反対する人々がいるとは、まったくもって驚くしかないのだが、その面子を見ると、「やっぱりお前らか!」という人たちである。

ーーーーーーーーーーーーー
創生「日本」

  最高顧問:平沼赳夫
  会長  :安倍晋三

新しい歴史教科書をつくる会
ーーーーーーーーーーーーー

とりわけ、安倍晋三元首相においては、2007年、米下院の謝罪要求決議に絡んで、「強制性はなかった」等の事実に反する発言をし、元「慰安婦」の方々の勇気ある証言の信憑性を疑ったことで、国際的な非難にさらされ、河野談話を踏襲すると述べ、おわびの気持ちを表明せざるを得なくなったことは記憶に新しい(米ワシントンポスト紙では元「慰安婦」に対する謝罪を述べているのだが)。

"I have to express sympathy from the bottom of my heart to those people who were taken as wartime comfort women. As a human being, I would like to express my sympathies, and also as prime minister of Japan I need to apologize to them."

"My administration has been saying all along that we continue to stand by the Kono Statement. We feel responsible for having forced these women to go through that hardship and pain as comfort women under the circumstances at the time."

(Excerpt from an interview article "A Conversation with Shinzo Abe" by the Washington Post, April 22, 2007)"
私は、従軍慰安婦として連行された方々に心の底からからの同情を禁じえません。一人の人間として、同情を覚えますし、また日本の総理大臣としても、彼女たちにおわびを申し上げなくてはなりません。

私の政権は、河野談話を踏襲し続けると常に申してきました。このような女性たちを強制して、当時の状況下で慰安婦として苦難や苦痛を与えた責任は私たちにあります。

(2007年4月22日、ワシントンポスト安倍晋三氏との会談」より抜粋、Stiffmuscle 訳)

ところが、そんな曖昧な謝罪にしろ、持論を曲げる気持ちはなかったこと、つまり、あんな曖昧な謝罪はやっぱり本意でなかったことを、上記の創生「日本」HPにリンクが貼られたYouTubeの動画で、安倍本人が明らかにしている。

安倍晋三元総裁「軽率なる『総理談話』を阻止!!」2010.08.06

あんまりムカついたので、「慰安婦」(安倍は「従軍慰安婦」と言っているのが興味深い)に係る部分を文字に起こしてみた(実は、英訳して晒してやろうかと考えたりもしている)。

なお、安倍や故中川酒が中心メンバーであった、自民党の『歴史教科書を考える若手議員の会』に関する発言が出てくるが、それに対する安倍の記憶には誤りがある。それで、よくも、他人様の証言の信憑性どうのこうの言えるものだと呆れ果てるばかりである。

(1:32 辺りから)

日本語スクリプト 英訳
○安倍元総理 日韓併合100年を迎えて、今、政府は、2つのとんでもないことを企んでいます。 Shinzo Abe (Former Prime Minister of Japan): The Japanese government plans two crazy things to mark the 100th anniversary of Japan's annexation of the Korean peninsula.
1つは、併合100年を迎えて、菅総理の談話を出そうとしているということ。これは、村山談話河野談話のような、歴史認識を示そうということなんですね。 One of the crazy things is that the Japanese government plans to issue Prime Minister Kan's statement marking the 100th anniversary, in which the government will present a similar view to that in the Murayama statement and the Kono statement.
村山談話あるいは河野談話とおそらく相通じているのはですね、日本という国を貶めてみせて、そして、自分は良心があるんですよと、自分の良心を示そうとする、これは極めて卑劣で、そして、国益を損なう行為ですね。 What the statement probably shares with the Muruyama and Kono statements, is the intention to show their conscience by degrading Japan. This behavior is extremely immoral and also spoils the national interests of Japan.
自分が、何か、良心のある、優しい人間ですよ、ということを示して、自己満足浸る。一方、国や私たちの先人たちを、まさに命を賭して守ろうとしたこの国を貶め、その行為すら貶めることにつながるんですね。 When they pretend that they are decent people of conscience, they could fully enjoy self-satisfaction. Instead, that should humiliate our country and our predecessors who really made efforts to protect our country, literally taking their own life.
歴史認識、過去の歴史についての評価は、これは歴史家に任せるべきなんですよ。政府が歴史認識を示そうとして声明を出そうとすればですね、これは政治の場ですから、どうしても政治的・外交的配慮をせざるを得ない。事実の探求よりも政治的あるいは外交的配慮に重点を置かざるを得ないというのが、これが自明の理なんですね。

かつ、そうした配慮を行ったところでですね、村山談話河野談話が結果として示しているように、問題の解決にはまったくならないと。
We [politicians] should totally rely on historians concerning evaluation of the right historical view and true historical facts. When a government issues a statement to show its own historical view, it’s inevitable for the government, in a political context, to add political and/or diplomatic considerations to the statement. It is also self-evident that the government can’t help but placing greater importance on the political and/or diplomatic considerations than on pursuing the historical facts.

Moreover, as the consequences of the Murayama and Kono statements have shown, these considerations can never help solve the issues.
新藤義孝衆議院議員 日本のためには何も変わっていない。 Yoshitaka Shindo (Member of the House of Representative): Nothing has changed in favor of Japan.
○安倍元総理 何も変わっていない、むしろ・・・ Abe: Nothing has changed. On the contrary……
新藤義孝衆議院議員 むしろ手足を縛られてしまった。 Shindo: On the contrary, we’ve lost the opportunity to take actions [against them].
○安倍元総理 特に河野談話はそうでしたね。日本というのは、従軍慰安婦を性奴隷として、いわば、女性を貶めたと、とんでもない国だということを認めてしまったことになったんですよ。で、これはですね、じゃあ、事実そうじゃないですよということを説明しようとしても、これを払拭するのは大変でした。私が総理の時にもそういう問題があった。

これは、強制連行という事実はありませんよと、国会で答弁しただけでですね、アメリカでも大変話題になった。
It was especially true in the case of the Kono statement. This statement generated the recognition that Japan acknowledged herself as an evil country who had humiliated “Jugun Ianfu (Comfort Women)” as sex slaves, so to speak, had humiliated entire women. Thus, it was very difficult to wipe out the recognition, how hard I had tried to explain that it was not true. The same kind of issue occurred when I was a prime minister.

When I just answered in the Diet that there had not existed the fact that the Comfort Women were taken by force to the comfort station (Kyosei Renko in Japanese), this became a hot topic in the U.S.
新藤義孝衆議院議員 従軍ではなかった。 Shindo: They were not Jugun (attached to the Japanese troops).
○安倍元総理 ええ、ええ。 Abe: No, no.
新藤義孝衆議院議員 それは、確か、歴史教科書を考える若手議員の会、私も幹事を務めておりましたし、幹事長でいらっしゃいましたね。 Shindo: Are you talking about“Nihon no zento to rekishi kyoiku o kangaeru wakate giin no kai (“Association of Young Dietmembers to Think about the Future of Japan and History Education”)? You were a secretary general, and I was a secretory of the association.
(今日はここまで 10/26/2010)
○安倍元総理 あの時ですね、7社の教科書全部に従軍慰安婦の記述が載りましたね。これはおかしい。我々は事実を冷静にみんなで勉強しましたね。その結果、強制連行を示す資料はまったくなかった。 Abe: At that time, you know, all seven textbooks has described Jugun Ianfu. This is wrong. We all rationally studied the facts, and the results revealed that there were no documents proving Kyosei Renko.
新藤義孝衆議院議員 しかも、証言者は嘘をついていた。 Shindo: Moreover, the witness(es) told lies.
○安倍元総理 嘘をついていたということも明らかになった。あれを取りまとめた石原副官房長官はね、私の前で涙を見せましたね。まさか教科書に載るとは思わなかった、間違っていたと、忸怩たる思いがあると、こうおっしゃったんですね。 Abe: Our study also revealed the lies. Then Vice Chief Canbinet Secretary Ishihara, who made up the statement, shed tears in front me, didn't he. He said that he had never dreamed that the matter was described in the textbooks and he was wrong, feeling deep shame.
新藤義孝衆議院議員 それから、河野官房長官は、我々がお尋ねしたらば、事実の確認はしていなかったと、しかし、客観的な全体の状況から事実と推測したというお話しでしたね。 Shindo: And when I ask then Cheif Cabinet Secretary Kono [about the statement], he speculated that the witnesses told the facts without comfirming whether they did or not.
○安倍元総理 あれ、唖然としました。私も総理の時に、いわば強制連行、狭義の意味、狭義の意味というのは正確な意味ということで使ったんですが、それを示す事実はないということを答弁もさせていただいた。まあ、それが反響を呼んでしまったんですが。

それと同じようなことをですね、今、菅政権はやろうとしている。しかも、それはまさに左翼政権がやろうとしているわけですから、国益ではないんですよ。自分たちの心情を満たそうとしているだけですね。
Abe: That made me speechless. When I was a Prime Minister, I explained in the Diet that there had never existed facts supporting Kyosei Renko, using the term a 'narrow sense', which means a correct sense. This created a sensation, I would say.

Now, the Kan regime is planning to do a similar thing to what Mr. Kono did. And what's more, this is what an left-wing regime are planing to do, It is not based on national interests of our country but based on their desire only to satisfy their own emotion.
新藤義孝衆議院議員 ですから、安倍会長がおっしゃるように、歴史の評価は歴史家に任せるべきだと。 Shindo: So, we should totally rely on historians at to evaluation of history facts, as you mentioned earlier, Chairman Abe.
○安倍元首相 ええ。 Abe: Yes.
新藤義孝衆議院議員 しかも、政府の歴史認識に関わるものは、既に今までもう出してきていて、なぜ今回。

日韓の併合100年というのは、韓国側にとっては重要かもしれませんが、我々にとっては、これを積極的にコメントするようなものではないわけだから、だから今回新たに談話を出す必要は、我が国にとってはないじゃないかと、こういう整理でございますか。
Shindo:In addition, the Japanese government has already issued statements concerning its own historical view. Why this time? The 100th anniversary of Japan's annexation of the Korean peninsula may be important for the Republic of Korea, but it will not require us to make comments actively, so to speak, Japan don't have to issue an new statement now. Do you think so?
○安倍元首相 基本的にそうですね。

ですから、我々は、この談話発出を阻止したいと、谷垣総裁にも、ぜひ菅さんにそう言っていただきたいと、党として声明を出してもらいたいと申し上げました。
Abe:Basically so.

For this reason, we have asked LPD president Tanigaki to prevent the issuance of this statement, to tell Mr. Kan not to issue it, and to ensure LDP to release a statement on it.


【10/26/2010 追記】
上記強調部分を翻訳したら、国際問題化するかな。まあ、もともと政治家にあるまじき発言だし、発言の責任はご本人たちがお取りになられるでしょう。

らしい

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1581825776&owner_id=686116

■「バターン死の行進」外相が初の公式謝罪 (読売新聞 - 09月13日 13:25)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1340449&media_id=20

かつて坂井三郎という海軍の戦闘機乗りがいました。
彼は撃墜王と呼ばれ、アメリカ軍にも名が知れ渡っていました。

そんな彼はある日世界中の名パイロットを集めたゴルフ大会を開催するという事でハワイに招待されたそうです。
ゼロ+ハワイというとアメリカ人としては日本人の原爆並みのトラウマですよね。
でも彼はハワイで航空学校に招待されてセスナに乗れって言われたそうで
その航空学校に到着したとたん、学生といわず教官といわず
サムライ!サインくれとせがまれてもみくちゃになったそうです。

そして今度はセスナ2機で遊覧飛行。
途中操縦桿を握ってくれと教官に頼まれ齢六十過ぎとは思えない軽快な操作で
相手機の背後に隠れる射撃体勢を取って、教官がまた感激したそうです。

そして今度はアメリカの古い戦闘機を集めた博物館に招待された時のことですが
ここは飛行可能な大戦機を置いてるんですが、Zeroのコクピットに座ってくれとせがまれたり、当時の米海軍パイロットに囲まれたりと人気者だったそうです。

その中の1人が、
「戦記を確認したんだが、あの時あの場所で君に撃ち落されたのは僕なんだ、覚えてるかい? 」
と聞くと坂井氏もしっかり覚えていたらしく、その場で謝ったけども
「謝るなよ、あれは戦争だったんだ。
おかげで俺たちはこうやって知り合えたんだ。
今は同じ生き延びた仲間なんだからそれで良いじゃないか」
_____________________________

何年か前の夏、戦争に関するドキュメンタリーがテレビでたまたまやっていたので見ていたら、原爆投下に関わった当時の研究者だか軍人だかを広島に連れてきて被爆者と対面させ、謝らせようという世にも恐ろしい番組だった。
お歳を召した男女が涙ながらに被爆体験を話して聞かせ、さあ謝ってくれとその米人に詰め寄ると、
「謝らない。私だって多くの友人をあの戦争で失ったんだ。」
________________________________

「アーロン収容所」の中にこんな話がある。
捕虜になった日本の将校が英軍中尉に言った。
「日本が戦争を起こしたのは申し訳ないことであった。これからは仲良くしたい」
すると英軍中尉は、
「君は奴隷か?君たちも自分の国を正しいと思って戦ったのだろう。
負けたらすぐ勝者のご機嫌をとるのか?そういう人は奴隷であってサムライではない。
我々は多くの戦友をこのビルマで失った。私は彼らが奴隷と戦って死んだとは思いたくない。
私たちは日本のサムライ達と戦って勝ったことを誇りに思っているのだ!」
_______________________________

メモ日本の「とりあえず謝罪」が通用しない理由
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1555237441&owner_id=686116

韓国強制併合100年を機に日本軍「慰安婦」問題の解決を求める‐アップデート

賛同へのお礼とお詫び


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下転送 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

件名:賛同へのお礼とお詫び
差出人:おかだだい
送信日時:2010/08/15 11:45

日本軍兵士の息子たち100人宣言賛同へのお礼と
お詫びとお願いと

 日本軍兵士の息子たち100人宣言への賛同、本当に
心からありがとうございます。
 皆様から宣言文に対する思いやご意見、自分の父の
戦争体験も添えて賛同をいただき、とても
身の引き締まる思いです。

 現在賛同は73名を数えました。目標の100人まで
ほぼ4分の3です。あと1週間で残り27名ですが、
なにしろ100人を突破しないとハルモニたちに
顔向けできないという企画ですので、気を抜けません。

 ここでひとつお詫びがあります。賛同いただいている
宣言文なのですが、少し変更を加えました。
(文面は最後に載せています。)
 賛同いただいている方の中には、「文面には違和感を
覚えるが趣旨には賛同する」ということで
ご賛同いただいた方も多いです。また私の近しい友人からも
同じ意見をいただきました。
 そのうちの大きなものは、「あまりにも日本軍兵士に
罪をかぶせすぎているのではないか」というものです。
 当然、戦争の責任は日本軍や日本国家の責任であり
一兵士にあるのではありません。しかし被害者ひとり
ひとりの心に寄り添って考えれば、一兵士の加害者性に
思いを至らせないわけにはいきません。とりわけこれは
日本人男性としてのアピールであるからと、私は主要に
そこに力を入れて文面を作成しました。
 その結果文面が趣旨を100%伝え切れていないのでは
ないかと思い、文章を訂正しました。日本軍兵士の
被害者性と加害者性をきちんと書くことで、以前よりは
ずっとわかりやすい文章になったのではないかと
思っています。
 違和感をもたれた方の幾分かのご意見は、これで
解消できるのではないかと思っています。

 宣言文の趣旨やスタンスそのものは何ら変えては
いないので、「この訂正で賛同できなくなった」という方は
おられないだろうと思います。しかしキチンとご理解を
求めるのが提案者としての責任と考え、提案いたします。
 またもし「これでは逆に賛同できない」という方が
おられましたら、ご連絡ください。お詫びの上、
謹んでお名前を取り下げさせていただきます。

 なお息子や孫という言葉で語ることに違和感を覚える
という方も複数おられました。これについては今後私が
活動をしていく上でのご意見として、ありがたく
頂戴しておきます。これは当初は「日本人男性
100人宣言」とするところを、その標題に違和感を
覚えたために、考え抜いてひねり出した言葉です。
標題に関わることでもあり、また私の思い入れもあるので、
今回は訂正しませんでした。何卒ご容赦ください。

 本来であればもっと文案を多くの人と議論してから
提案すべきだったのですが、挺対協からの提起を受けてから
短い時間での取り組みだったので、準備不足のまま
スタートしてしまいました。重ね重ね申し訳
ありませんでした。

 取り組み終了まであと1週間しかありませんが、引き続き
「日本軍兵士の息子たち100人宣言」の趣旨に
ご理解いただき、またあなた様の周囲で宣言を広め
一人でも多くの賛同を募っていただきますよう、
お願い申し上げます。

                (おかだだい拝)

 賛同される方は peaceright2001 at hotmail.com に
お名前とフリガナをお知らせください。

 また「文字化けする」という声もいただいたので
HPにもアップしました。こちらからも賛同メールを
送ることが出来ます。

http://www.jca.apc.org/ianfu_ketsugi/sons100.html


****************************


韓国強制併合100年を機に日本軍「慰安婦」問題の解決を求める
=日本軍兵士の息子たち100人宣言=

 今年は日本が大韓帝国を強制的に「併合」した1910年より
ちょうど100年を迎えます。私たちは日本軍兵士の息子として、
孫として、深い反省と自己批判なしにこの年を迎えることが
できません。
 日本軍は、中国大陸に、フィリピンやインドネシアなどの
太平洋地域に、沖縄に、ありとあらゆるところに「慰安所」を
設置しました。そこには朝鮮人女性がとりわけ多く
連れて行かれ、日本軍兵士への性行為を強要されました。
 「慰安所」は戦場・占領地の日常風景の一つでした。
当時そこにいた父や祖父たちの多くはそれを無批判に受け入れ、
「利用」したことでしょう。
 何の疑問もなく「慰安所」を受けいれていた父や祖父たちとは
異なり、私たちは「慰安婦」とされた女性たちが当時、
どのような耐え難い日々を生きていたかを知っています。
多いときは一日に何十人も性行為を強制され、弾の飛び交う
前線にまで引きずり回され、逆らえば殴ら、切られ、身も心も
ズタズタにされ、生き残って解放を迎えられたことそのものが
奇跡でした。
 しかも戦争の終わった8月15日は、彼女たちにとっては
解放ですらありませんでした。「慰安婦」とされた女性は
「こんな体になって帰れない」と現地に残ったり、帰国船から
身を投げたり、朝鮮半島に帰っても多くの人が家族の元に
戻ることができませんでした。戦後生き残った私たちの父や
祖父たちの多くは何事もなかったかのように生きてきたと
いえるでしょう。一方「慰安婦」とされた女性たちは
心の傷を抱えて、「慰安所」での体験を誰にも明かすことなく
生き抜いてきました。
 私たちの父や祖父たちにとっても戦争体験は地獄
そのものです。「お国のため天皇陛下の御為に」と赤紙ひとつで
徴兵され、前線に放り込まれ、上官の理不尽なビンタと凄惨な
殺戮の日々の中で、兵士の人間性は容赦なく破壊されました。
戦争末期の物資の届かないジャングルでは飢餓やマラリアと闘い、
片道切符の特攻兵器では文字通り死ぬことを命令されました。
一人一人の兵士たちは、日本軍の野蛮さと大日本帝国の侵略性の、
むしろ犠牲者でした。
 しかし「慰安婦」にされた女性たちからすれば、その兵士たち
一人一人は、まぎれもない加害者です。
 私たちは「慰安所」を設置し女性たちに性暴力を組織的に
行った日本軍の責任を問います。そして戦後65年たっても
この問題を解決することのない日本政府の責任を追及します。
 そしてそれは同時に、父や祖父たちの罪を背から下ろし、
未だ解決されないことによって私たちに相続された罪を
清算する作業でもあります。現在日本には、
日本軍「慰安婦」問題を口にすれば「父や祖父を冒涜する行為だ」
と非難する人たちがいます。しかし子や孫である私たちが
加害の行為に目を瞑っていては、父や祖父たちはいつまでも
罪を背負ったままです。「慰安婦」とされた女性たちの言葉を
聴いた私たちは、父や祖父の加害行為に向き合いたいと思います。
そして現在も日々生まれ続けている女性に対する差別や犯罪を
根絶するためにも、向き合わなければなりません。
 朝鮮植民地支配の最大の罪のひとつがこの日本軍「慰安婦
問題であり、戦時性暴を象徴するものとしてこの問題は存在して
います。植民地支配から100年を経過した今年こそ、
この問題を解決しましょう。

 日本人男性として、今年こそ日本軍「慰安婦」問題の解決を
求めます
 日本政府が謝罪と補償を実行し、被害女性の尊厳回復を
実現することを求めます

  2010年8月25日


(以下賛同者100人)

★★★★★★★★★★★★★★★★
おかだだい
peaceright at mbp.nifty.com
http://www.jca.apc.org/ianfu_ketsugi/
★★★★★★★★★★★★★★★★

韓国強制併合100年を機に日本軍「慰安婦」問題の解決を求める

 日本軍兵士の息子たち100人宣言


転送・転載歓迎。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下転送 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

件名:賛同へのお礼とお詫び
差出人:おかだだい
送信日時:2010/08/15 11:45

日本軍兵士の息子たち100人宣言賛同へのお礼と
お詫びとお願いと

 日本軍兵士の息子たち100人宣言への賛同、本当に
心からありがとうございます。
 皆様から宣言文に対する思いやご意見、自分の父の
戦争体験も添えて賛同をいただき、とても
身の引き締まる思いです。

 現在賛同は73名を数えました。目標の100人まで
ほぼ4分の3です。あと1週間で残り27名ですが、
なにしろ100人を突破しないとハルモニたちに
顔向けできないという企画ですので、気を抜けません。

 ここでひとつお詫びがあります。賛同いただいている
宣言文なのですが、少し変更を加えました。
(文面は最後に載せています。)
 賛同いただいている方の中には、「文面には違和感を
覚えるが趣旨には賛同する」ということで
ご賛同いただいた方も多いです。また私の近しい友人からも
同じ意見をいただきました。
 そのうちの大きなものは、「あまりにも日本軍兵士に
罪をかぶせすぎているのではないか」というものです。
 当然、戦争の責任は日本軍や日本国家の責任であり
一兵士にあるのではありません。しかし被害者ひとり
ひとりの心に寄り添って考えれば、一兵士の加害者性に
思いを至らせないわけにはいきません。とりわけこれは
日本人男性としてのアピールであるからと、私は主要に
そこに力を入れて文面を作成しました。
 その結果文面が趣旨を100%伝え切れていないのでは
ないかと思い、文章を訂正しました。日本軍兵士の
被害者性と加害者性をきちんと書くことで、以前よりは
ずっとわかりやすい文章になったのではないかと
思っています。
 違和感をもたれた方の幾分かのご意見は、これで
解消できるのではないかと思っています。

 宣言文の趣旨やスタンスそのものは何ら変えては
いないので、「この訂正で賛同できなくなった」という方は
おられないだろうと思います。しかしキチンとご理解を
求めるのが提案者としての責任と考え、提案いたします。
 またもし「これでは逆に賛同できない」という方が
おられましたら、ご連絡ください。お詫びの上、
謹んでお名前を取り下げさせていただきます。

 なお息子や孫という言葉で語ることに違和感を覚える
という方も複数おられました。これについては今後私が
活動をしていく上でのご意見として、ありがたく
頂戴しておきます。これは当初は「日本人男性
100人宣言」とするところを、その標題に違和感を
覚えたために、考え抜いてひねり出した言葉です。
標題に関わることでもあり、また私の思い入れもあるので、
今回は訂正しませんでした。何卒ご容赦ください。

 本来であればもっと文案を多くの人と議論してから
提案すべきだったのですが、挺対協からの提起を受けてから
短い時間での取り組みだったので、準備不足のまま
スタートしてしまいました。重ね重ね申し訳
ありませんでした。

 取り組み終了まであと1週間しかありませんが、引き続き
「日本軍兵士の息子たち100人宣言」の趣旨に
ご理解いただき、またあなた様の周囲で宣言を広め
一人でも多くの賛同を募っていただきますよう、
お願い申し上げます。

                (おかだだい拝)

 賛同される方は peaceright2001 at hotmail.com に
お名前とフリガナをお知らせください。

 また「文字化けする」という声もいただいたので
HPにもアップしました。こちらからも賛同メールを
送ることが出来ます。

http://www.jca.apc.org/ianfu_ketsugi/sons100.html


****************************


韓国強制併合100年を機に日本軍「慰安婦」問題の解決を求める
=日本軍兵士の息子たち100人宣言=

 今年は日本が大韓帝国を強制的に「併合」した1910年より
ちょうど100年を迎えます。私たちは日本軍兵士の息子として、
孫として、深い反省と自己批判なしにこの年を迎えることが
できません。
 日本軍は、中国大陸に、フィリピンやインドネシアなどの
太平洋地域に、沖縄に、ありとあらゆるところに「慰安所」を
設置しました。そこには朝鮮人女性がとりわけ多く
連れて行かれ、日本軍兵士への性行為を強要されました。
 「慰安所」は戦場・占領地の日常風景の一つでした。
当時そこにいた父や祖父たちの多くはそれを無批判に受け入れ、
「利用」したことでしょう。
 何の疑問もなく「慰安所」を受けいれていた父や祖父たちとは
異なり、私たちは「慰安婦」とされた女性たちが当時、
どのような耐え難い日々を生きていたかを知っています。
多いときは一日に何十人も性行為を強制され、弾の飛び交う
前線にまで引きずり回され、逆らえば殴ら、切られ、身も心も
ズタズタにされ、生き残って解放を迎えられたことそのものが
奇跡でした。
 しかも戦争の終わった8月15日は、彼女たちにとっては
解放ですらありませんでした。「慰安婦」とされた女性は
「こんな体になって帰れない」と現地に残ったり、帰国船から
身を投げたり、朝鮮半島に帰っても多くの人が家族の元に
戻ることができませんでした。戦後生き残った私たちの父や
祖父たちの多くは何事もなかったかのように生きてきたと
いえるでしょう。一方「慰安婦」とされた女性たちは
心の傷を抱えて、「慰安所」での体験を誰にも明かすことなく
生き抜いてきました。
 私たちの父や祖父たちにとっても戦争体験は地獄
そのものです。「お国のため天皇陛下の御為に」と赤紙ひとつで
徴兵され、前線に放り込まれ、上官の理不尽なビンタと凄惨な
殺戮の日々の中で、兵士の人間性は容赦なく破壊されました。
戦争末期の物資の届かないジャングルでは飢餓やマラリアと闘い、
片道切符の特攻兵器では文字通り死ぬことを命令されました。
一人一人の兵士たちは、日本軍の野蛮さと大日本帝国の侵略性の、
むしろ犠牲者でした。
 しかし「慰安婦」にされた女性たちからすれば、その兵士たち
一人一人は、まぎれもない加害者です。
 私たちは「慰安所」を設置し女性たちに性暴力を組織的に
行った日本軍の責任を問います。そして戦後65年たっても
この問題を解決することのない日本政府の責任を追及します。
 そしてそれは同時に、父や祖父たちの罪を背から下ろし、
未だ解決されないことによって私たちに相続された罪を
清算する作業でもあります。現在日本には、
日本軍「慰安婦」問題を口にすれば「父や祖父を冒涜する行為だ」
と非難する人たちがいます。しかし子や孫である私たちが
加害の行為に目を瞑っていては、父や祖父たちはいつまでも
罪を背負ったままです。「慰安婦」とされた女性たちの言葉を
聴いた私たちは、父や祖父の加害行為に向き合いたいと思います。
そして現在も日々生まれ続けている女性に対する差別や犯罪を
根絶するためにも、向き合わなければなりません。
 朝鮮植民地支配の最大の罪のひとつがこの日本軍「慰安婦
問題であり、戦時性暴を象徴するものとしてこの問題は存在して
います。植民地支配から100年を経過した今年こそ、
この問題を解決しましょう。

 日本人男性として、今年こそ日本軍「慰安婦」問題の解決を
求めます
 日本政府が謝罪と補償を実行し、被害女性の尊厳回復を
実現することを求めます

  2010年8月25日


(以下賛同者100人)

★★★★★★★★★★★★★★★★
おかだだい
peaceright at mbp.nifty.com
http://www.jca.apc.org/ianfu_ketsugi/
★★★★★★★★★★★★★★★★

自民党の「慰安婦」問題の認識

あなたは誰に一票を託しますか?〜全国行動2010アンケート結果公表

(「慰安婦」決議に応え 今こそ真の解決を!)


 ◇自由民主党の回答より◇

6, 日本軍「慰安婦」問題に対するご意見、ご提案等ございましたら、お書き下さい。
   (付け足した項目eの説明として)
 いわゆる「従軍慰安婦」に関する問題は、強制連行の有無をはじめとする様々な論点があり、そもそも一部の団体などが主張したことが契機になっているものの、その主張が後年否定されるなど、議論が錯綜しております。


「強制連行の有無」とか、「主張が後年否定」されたとか、「議論が錯綜」しているとか、ネトウヨなみの認識しか持っていないということが丸わかりである。彼らのまわりには事実と違う世界があるようだ。

吉元玉さんの証言集会での一コマ

日本政府は謝罪を! 旧日本軍「慰安婦」被害者の吉元玉さん (京都民報 - 2010年5月17日)

 旧日本軍「慰安婦」被害者の吉元玉(キル・ウォノク)さんの証言を聴く会(実行委員会主催)が16日、長岡京市立中央公民館で開かれ、199人が参加しました。
 13歳のときに騙されて「慰安婦」にされた吉さんは、「初潮も知らず、軍人たちに暴行されたために血が出たのだと思った。生理中も暴行はやまず、ふとんが血で染まった。軍人に殴られ、血で染まった服が乾いて脱げなくなり、破いてはがした。性病になると、手術で子宮や卵管を除去され、子どもが産めなくなった。それでも治らず一度帰されても、治ったらまた連れて行かれた」と痛苦の経験を語りました。


この証言集会に参加しました。昨年11月に京都で行なわれた姜日出ハルモニの証言集会以来の参加です。
この証言集会の冒頭で、ピアノの演奏と『響(ヒャン)』という3名の女性コーラスグループの歌が披露されました。

『響』の方々の歌を聴きながらメモした内容があるので、それを紹介しておきたいと思います。

吉ハルモニの証言の前に、ピアノ演奏と歌があった。
歌のほうは「響(ヒャン)」という女性3人のコーラスグループで、白と淡いピンクのチマチョゴリを着て、すごく奇麗だった。

後で奥さんと衣装の色について話し合ったが、あれの色は「処女(おとめ)」の色なのではなかろうかという考えで一致した(本当かどうかはわからないけれど)。

そのとき、おいらたちが朝鮮に生まれて結婚していたら、娘にも同じように白と淡いピンクのチマチョゴリを着せているのかも知れない。そう思うとまた胸が苦しくなった。

「響」の歌は「アリラン」と「故郷の春」(故郷の春ってのは日本の「ふるさと」にあたるような歌だという紹介があった。)

彼女たちが吉ハルモニのために心を込めて歌う「アリラン」を聞いてすぐ、おいらは涙が止まらなくなった。「おいおい、おいらだけかよ〜(汗)」と思って周囲を見たら、結構ハンカチで目をぬぐっている方がいる。

そのときに、おいらはメモにこう書いた。
「彼女達が歌う歌は、ハルモニと痛みを分かち合うだけでなく、人間としての尊厳を誇る歌なのだ!」
「おいらたち日本人は日本人元慰安婦にこんな歌が歌えるのか?はたまた、アジア各地の被害女性の前でこんな歌が歌えるのだろうか?
 もし、こんな歌が歌えないのであれば、歌はなんのために存在しているのだ?」

魂の底から揺さぶられる歌だった、言葉がわからないことなんか何の問題でもなかった(そこに歌の素晴しさがあるわけだが)。

広島や長崎でなくなった人たち、空襲でなくなった人たち、沖縄戦でなくなった人たちに心をはせて魂の底から歌が歌える人たちは、日本人元「慰安婦」のために同じように魂の歌を歌ってほしい、そうすることで、はじめて他の国の被害女性のひとりひとりのために魂の歌が歌えるようになるような気がしてならない。

前身が娼婦であった方が多かった日本人元「慰安婦」の方々を、娼婦だったからという理由だけで切り捨ててはいけないんだと改めて思った。

ちなみに、この「白と淡いピンク」のチマチョゴリは、「プノンチマ」と言って、朝鮮の娘さんが着る衣装だと知人から教えてもらいました。

日本政府が謝らないことが問題なのは確かだし、1日でも早く公式謝罪をすることが絶対に必要だけれども、国レベルの問題というだけでなく、自分自身と日本軍「性奴隷システム」の被害女性との一人の個人と個人としての思いが伝わるような謝罪を日本政府に行なわせるために、今、何が必要かを再認識させられた集会でした。

金の問題ではない、いのちの問題! 署名のお願い


きのうの通院で、主治医の先生(和漢医)から署名をお願いされた。

これからも漢方が健康保険で使えるように−署名のお願いここから電子署名できます)

 去る11月11日(水)の行政刷新会議事業仕分け作業で、医療用漢方製剤(漢方エキス製剤・煎じ薬)を健康保険から除外する、という案が出されました。
 現在、医師の7割以上が漢方薬を使用して、国民の健康に寄与してきました。また、全国の医学部・医科大学でも医学教育の中に漢方教育が取り入れられ、日本東洋医学会で専門医教育も行われ、専門家育成も進んでいます。
 わが国が迎えている少子高齢社会の中で、われわれ国民の健康を守るためになくてはならない漢方薬・煎じ薬が健康保険で使えなくなることに、断固反対をします。

            平成21年11月20日
            社団法人日本東洋医学会会長 寺澤捷年
            日本臨床漢方医会理事長 石川友章
            NPO健康医療開発機構理事長 武藤徹一郎
            医療志民の会共同事務局長 木戸寛孝

 本趣旨にご賛同いただけます皆様からのご署名をお願い致します。
 メールアドレスをご記入の上、連絡の可否の欄を可にしていただいた方には、漢方関連のニュースをお知らせ致します。


私のように、西洋薬で有効な治療薬がない疾患の患者は、漢方・和漢の先生や漢方薬に症状の緩和を託している場合が多い。これが保険適用外になると、私はさらに困難な状況に追い込まれる*1

また、先生が「漢方薬が保険適用外になったら、日本の漢方は終ります!」と訴えておられた。私もその通りだと思う。専門学会では、漢方薬にたいする治療エビデンスを積み重ねているところで、先生たちは患者の病気を治そうと、症状を緩和して患者のQOLを上げようと本当にがんばっておられる。私が治療していただいた和漢医の先生は例外なく、そういう高い志と熱い想いをお持ちの方々である。その尊い志を経済的利益のみで判断、切り捨てることは日本の市民の命を切り捨てることだ!


署名に協力お願いします。


◇これからも漢方を健康保険で使えるように−署名のお願い(ここから電子署名ができます)
 http://kampo.umin.jp/



絵でみる和漢診療学 (JJNブックス)

絵でみる和漢診療学 (JJNブックス)

*1:私は主に炮附子(加工して毒性を弱めた附子粉末)で四肢を暖めることで、寒冷期や気温低下時に起こる四肢の筋力低下や麻痺を多少なりとも防いでくれているが、附子の成分であるアコニチンは細胞のナトリウムチャンネルの異常な分極状態を変える作用があり、薬理学的にみても、ナトリウムチャンネル病の私に効果があるのは当然と言える。同じような働きをする西洋薬にはメキシレチンやアセタゾラミドなどがあるが、私にはどちらも有害作用が大きく、常用はできない。