あびるさんメダパニの真実?
昨日のエントリーで「安倍首相はブッシュ大統領に謝罪なんかしてないぞぉぉぉぉぉ!」って意味不明の激白をされていた産経新聞の阿比留瑠衣記者のブロク・エントリーですが、vanacoralさんやhagakurekakugoさんもツッコミいれておられます。
今日は、阿比留記者の真意がわかるヒントを、『月刊WiLL 2007年10月号』で発見!
戦後レジーム脱却を憎悪*1 嘘まで使って反安倍社説 参院選歪めた遺恨の世代*2
本郷美則*3(時事評論家)の連載『今月の朝日新聞 連載第7回』
例えば、4月29日の「謝る相手が違わないか」と題した(朝日新聞の)社説だ。27日の安倍総理とブッシュ大統領の首脳会談で、「首相は旧日本軍の慰安婦問題で謝罪し、大統領はそれを受け入れた」と書いた。
(略)
・・・・・・社説を読んだ読者は、日本の首相が、理不尽にも「米国の大統領に慰安婦問題で謝罪した」と解し、「千万人と 雖も吾逝かん*4」を信条とする首相にして何たる弱腰と幻滅を感じても無理はない。だが、ここに詐術が隠されていた。
ホワイトハウスが、公式サイトで公開している安倍・ブッシュ会議の共同文書にも、27日午前、キャンプ・デービッドで行われた両首脳共同記者会見の記録にも、「日本の安倍首相がブッシュ大統領に慰安婦問題で謝罪した」との文言は、片言隻句も存在しないのである*5
(小見出し略)
事実はこうだ。−−同26日に連邦議会で、ペロシ下院議長ら上下両院の幹部ら11人と会談した際、首相から「真意を伝えたい」と切り出し*6「戦時中に極度の苦境に置かれた慰安婦の方々に、首相として深く同情し、申し訳なく思っている。」と語った。
この「申し訳なく思っている」が、「express my apology=謝罪する」と通訳された*7
朝日はそれに飛びついた。首相が「謝罪した」と報じた上、首脳会議でも「謝罪した」と書き、社説までがこれを復誦、「誤る相手が違わないか」と決め付けたのだ*8
(略)
首相の答えはこうだった。「・・・つまり、国民(my people)が慰安婦として仕える(serve)ことを強いられ*9、極度の苦境に立たされ、また身を捧げる苦難を強いられたことに対して、心から同情を抱いていること、そしてまた日本の首相としての申し訳ない気持ち(apologizes・ママ)を述べ、さらには、彼女らがそうした環境に置かれた事実についても、私の申し訳ない気持ちを述べた。」
(略)
次いで、大統領が次のように語った。「慰安婦問題は世界史における残念な一章(a regrettable chapter)だ。私は首相のapology(申し訳ない気持ち)を受け入れる(accept)*10」。
大統領の「accept」が、現在形である点に注目すべきである。会談でこの件が話題になっていたのなら、ここは過去形で然るべきだ*11。
国家にとって本当に大切な事実を知らされていない国民は、選挙での判断を誤るしかない。新聞に国家の見地が求められる所以だ*12。
チャウセスクやホーネッカーと追従者が破滅したように、国民が真実を知る時、嘘で固めた体制は瓦解する。新聞もまた同じだ。
あびるさんが言いたくても言えなかったひとこと。 朝日が悪い!