海外のメチルフェニデート事情あれこれ 1
南アフリカ・西ケープ州
ノバルティスが「リタリンLA*1」の価格を3倍に上げたため*2、西ケープ州の州保健当局が「リタリンLA」の供給を止めたとのこと。この州ではAD/HDをもつ子供に対して2年間無料で「リタリンLA」を支給していた。それで、この地域の精神科医や小児科医*3がむちゃくちゃ怒ってる*4。親も怒ってる。
State Ritalin shock (Health 24, South Africa - December 2007)
記事の中で、ある公立病院の医師などはこうまで言っている。
Maybe Novartis is putting profit before people.
ノバルティスは人の健康より金が優先なんだろ。
こうした怒りに臆したのかなんなのか、現地のノバルティスは価格引下げの可能性があると企業姿勢を変える含みのある発言をしている。儲からないもんナ(怒)
なお、「リタリン」や「リタリンSR*5」まで使えなくなるような愚かなことはしてないようで(「コンサータ」も使えるみたい)、その時点で、どっかの国のノバルティスや担当官庁とは雲泥の差だが・・・
それと、この記事のコメント欄がなかなかに盛り上がっていて興味深い。リタリンを"chemical rape"だと宣うトンデモ・コメントに対して、『あんたバカ?サイエントロジーのヨタネタの読みすぎだろがw』とか、うちの子はリタリンで症状がひどくなったっていう親に『ちゃんと診断してもらえよ。』ってツッコミが入るとか・・・
まあ、どこの国も同じようなもんだなぁと思う反面、結構言いたい放題でもコメント欄が荒れてどうしようもなくなる気配がないのはわが国とは違うなぁと感心したり*6。