証言集会のお知らせ

『中国・桂林の元慰安婦・葦紹蘭さんを迎えて』〜日本兵を父に持つ息子 羅善学さんとともに〜

2007年4月、東京裁判に提出された証拠資料に、中国・桂林の慰安所が載っている事実が日本で発表されました。このことが桂林の新聞にも報道され、取材を受けた葦紹蘭(ウェイ・シャオラン)さんは「慰安婦」被害者として名乗り出たのです。
 1944年11月、葦紹蘭さんは桂林近郊の桂東村に住んでいました。日本軍が来ると聞いて、夫とともに山に隠れましたが、2〜3週間経った頃、娘をおぶって洞窟を出たところで日本軍に捕まり、6〜7人の女性たちと馬嶺鎮の慰安所に監禁され、日本兵に強姦される毎日が三ヶ月間続きました。
 見張り番兵士の隙を見て、子供を抱えて逃げることができましたが、夫にも慰安所のことを話せませんでした。やがて、慰安所で身ごもった子供が生まれると、村人からは「日本鬼子」と噂され、夫からは「売女」と罵られるようになりました。
 葦さんと息子の羅善学(ルオ・シャンシュエ)さんの戦後は、苦難の連続でした。日本兵の子であるために、他のきょうだいから差別され、小学校は途中で退学した羅さん。「私の人生は台無しだから何を望んでも仕方ないが、日本政府は母には謝罪してほしい」と語り、日本政府への嘆願書を書いています。

<プログラム>
・証   言:葦紹蘭(ウェイ・シャオラン)さん (母・86歳)
       羅善学(ルオ・シャンシュエ)さん (息子・65歳)
・写真構成:桂林に残る日本軍の戦跡を訪ねて・・・糟谷廣一郎さん、朱弘さん
・解   説:桂林に侵攻した日本軍と大陸打通作戦

<日   時>
2010年12月11日(土) 18:30〜20:30

<場   所>
「とよなか男女共同参画推進センター すてっぷ」 ?06−6844−9772
大阪府豊中市玉井町1-1-1 エトレ豊中内(阪急豊中駅すぐ西側)

<参 加 費>
800円(学生400円) ※事前の申し込みは不要です

主催 日本軍「慰安婦」問題関西ネットワーク (連絡先:080-6185-9995)

<初来日の証言集会> 中国・桂林の「慰安婦」被害者・韋紹蘭さん〜日本兵を父に持つ息子・羅善学さんとともに

開催日時 2010年 12月 7日 (火) 19時〜21時
場所 東京・早稲田奉仕園内「リバティホール」東西線早稲田駅5分)
参加費 1000円(学生800、高校生以下無料)
問合せ 女たちの戦争と平和資料館(wam)
TEL03・3202・4633

師範大学内に従軍慰安婦記念館オープン、62歳の旧日本兵の遺児も初めて姿―上海市 (レコードチャイナ - 2007年7月8日)

2007年7月5日、上海市の上海師範大学内に、中国従軍慰安婦資料館が開館した。開館セレモニーには、万愛花(ワン・アイホア)、韋紹蘭(ウェイ・シャオラン)、林亜金(リン・ヤージン)の3人の元慰安婦が参加、社会各界から集められた義捐金を受け取っていた。

このセレモニーには、韋さんの息子・羅善学(ルオ・シャンシュエ)さんが初めて公開の場に姿を見せた。広西チワン族自治区桂林市出身の韋さんは、1944年日本軍に強制されて慰安婦となったと主張している。45年に日本兵の子供を出産した。それが羅善学さんだという。その出生の事情から差別を受け、羅善学さんは今年62歳になるが結婚できず、母親と一緒に暮らしている。