どくしょのじかん 9

(この記事は書きかけです)

【年表】秦郁彦吉田清治

年月日 ________ 概容
     
1971/08/23 週刊実話 「"性戦"で"聖戦"のイケニエ、従軍慰安婦」の記事。千田以前に「従軍慰安婦」が使われいたことを示す。
     
1973/10/ 千田夏光 従軍慰安婦−”声なき女”八万人の告発』(双葉社)発行。研究書では初めて使われ一般的に広まった
     
1977/03/01 吉田清治 朝鮮人慰安婦と日本人』(新人物往来社)発行
     
1983/07/31 吉田清治 『私の戦争犯罪朝鮮人強制連行』(三一書房)発行
1983/12/ 吉田清治 天安市の国立墓地に「謝罪碑」を建てるため訪韓
1983/11/10 朝日新聞(「ひと」欄) 吉田清治氏が韓国に謝罪碑を建てるニュースの紹介
     
1989/08/ 吉田清治 吉田著、韓国語で出版(青渓研究所現代史研究室)
1989/8/14 済州新聞(韓国) 吉田著の書評を掲載
     
1991/08/11 朝日新聞 元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」の見出し。元慰安婦で初めて名乗り出た金学順さんについての記事
1991/08/14 金学順 ソウルで記者会見
     
1992/01/11 朝日新聞 1面トップで吉見義明教授の防衛研究所における資料発見を報じる
1992/01/31 加藤紘一 当時の官房長官加藤紘一氏が談話を発表*1
1992/01/16 宮沢喜一 当時の総理大臣、宮沢喜一氏、韓国を訪問。慰安婦問題について「真相究明」を約束。
1992/01/23 朝日新聞(夕刊) 吉田清治さんへのインタビュー
1992/03/13 秦郁彦 吉田清治氏に電話インタビュー(1)
1992/03/16 秦郁彦 吉田清治氏に電話インタビュー(2)
1992/03/29 秦郁彦 済州島に到着、調査を行う
1992/04/30 産経新聞 秦氏済州島での調査結果を報道。儒教の伝統の強い韓国で被害者の家族が名のりでないのは当然』との吉田談*2
1992/07/31 韓国政府 日帝下の軍慰安婦実態調査中間報告書』発表
1992/05/25 朝日新聞 吉田氏が、7月、韓国に「謝罪の旅」に出るとの記事*3
1992/05/ 秦郁彦 『正論』6月号で、済州島での実地調査を発表*4
1992/07/06 日本政府 調査結果を発表。加藤談話
1992/08/ 西岡力 『日韓誤解の真相』(亜紀書房)発行。『済州新聞』の書評の日本語訳あり
1992/08/12 吉田清治 訪韓し、金学順さんに謝罪
1992/11/24 週刊新潮 吉田氏が93年春に訪米し、国連事務総長慰安婦問題をアピールする予定との内容含む*5
1992/12/24 1992/12/31 週刊新潮 吉田氏の「私が書いたことは全部事実、しかし他の人に迷惑をかけるといけないからぼかして書いたところがある。」との内容を含む*6
     
1993/02/ 秦郁彦 昭和史の謎を追う(下)』発行
     
1993/08/04 日本政府 慰安婦問題に関する第二次調査報告結果』(pdfファイル)を発表し、それに基づき『河野談話』発表
     
1995/01/ 週刊新潮 1月5日号で「吉田清治の証言は事実無根である事が判明したとの記事を掲載*7
1995/07/19 日本 政府の主導で財団法人『女性のためのアジア平和国民基金アジア女性基金)が発足
1996/03/13 秦郁彦 吉田清治氏に電話インタビュー(3)
1996/04/19 国連 人権委員会で『クマラスワミ報告書』全員一致で採択*8
1996/05/ 週刊新潮 5月2日/9日号で、吉田清治氏へのインタビュー。吉田氏は著書の一部に創作があったと話す。*9
1996/06/04 奥野誠亮 元法相、「従軍記者や従軍看護婦はいたが、『従軍』慰安婦はいない。」などの発言。
     
1997/03/31 朝日新聞 吉田氏についての記事。「真偽は確認できない。」「済州島の人たちからも、吉田氏の著述を裏付ける証言は出ていない』などの記述*10
1997/04/06 秦郁彦 吉田清治氏に電話インタビュー(4)
     
1998/08/ 国連 マクドゥーガル報告書」採択
1998/08/04 読売新聞 「『慰安婦』問題をもてあそぶな』との社説。朝日新聞を暗に批判?*11
1998/08/11 読売新聞』 「国連の権威損なう『慰安婦』報告と題する記事。河野談話の修正を求める*12
1998/09/02 秦郁彦 吉田清治氏に電話インタビュー(5)
1998/10/ 秦郁彦 『諸君!』11月号で、吉田清治氏本人が自著をフィクションであることを認めたと述べる*13
       
1999/06/30 秦郁彦 慰安婦と戦場の性』(新潮選書)発行。『済州新聞』の吉田著書評の和訳あり*14

  
【参考文献および参考サイト】

秦先生の主張(吉田清治は『職業的詐話師(professional liar)』は間違いであると思う論拠

  • 秦著『慰安婦と戦場の性』に掲載されている『済州新聞』の和訳は重大な誤訳がある。
  • 『済州新聞』の記事は、金学順さんが名乗りでる以前に書かれた物である。
  • アジア各国(特に儒教の影響が強い日本、中国、韓国、北朝鮮)で、元慰安婦として名乗り出ることは現在もなお困難である(社会的烙印、家族からの反対など)。
  • 秦氏朝日新聞吉田清治の主張を広めたように書いているがそれは事実とはいえない。
  • 週刊新潮」が吉田清治氏を執拗に追求しているが、これによって、吉田清治は「職業的詐話師」との認識が広まったのではないか?
  • 直接は関係ないが、クマラスワミ氏への手紙に

I remind you that I informed that Yoshida was "a professional liar,"judging from his behavior in other fields as well.

などとシレーっと書ける品性と人間性。(秦先生、返事来なくて当たり前ですよ。)

△しょ〜もない追記(2007/08/05):秦先生、"as well"要らなくないですか?

*1:「今回発見された資料や関係者の方々の証言やすでに報道されている米軍などの資料を見ると、従軍慰安婦の募集や慰安所の経営などに旧日本軍が何らかの形で関与していたことは否定できないと思う。この機会に改めて、従軍慰安婦として筆舌に尽し難い辛苦をなめられた方々に対し、衷心よりおわびと反省の気持ちを申し上げたい(平成4年1月13日)」

*2:秦書を参照にしているので、吉田氏の発言は未確認、要検証

*3:秦書を参照のため、内容の審議は未確認、要検証

*4:『済州新聞』をどう紹介したかについて要検証

*5:要検証

*6:要検証

*7:秦氏の発言がある模様。要検証

*8:takes note という低い評価と戯言を言ったのは日本政府と秦郁彦先生

*9:要検証

*10:未確認、要検証

*11:未確認、要検証

*12:未確認、要検証

*13:未確認、要検証

*14:原文と異なる和訳。有志による記事の日本語訳、西岡著の和訳との比較あり

*15:自爆年表が結構役に立つ

*16:重要な部分の表現が原文と異なる。恣意的な誤訳であろう。

許さん!絶対に許さん!

ALS告知せず死亡 長岡京の医師 義母の患者、呼吸器説明もなし京都新聞 2007年8月2日(木)

魚拓

長岡京の医師 義母の患者、呼吸器説明もなし


 全身の筋肉が動かなくなる神経難病「筋委縮性側索硬化症(ALS)」を発症した京都市西京区の女性に対し、親族で主治医の医師(54)が、病状の告知や人工呼吸器を使えば長く生きられることを伝えず、女性がそのまま死亡していたことが1日、分かった。「告知は最初から患者と家族に同時に行う」とする日本神経医学会のALS診療ガイドラインに反している。医師は「ALS患者に人工呼吸器を着けると寝たきりのまま、いつまでも生き続ける。命の選択を一律に本人に強いる風潮はこれでいいのか。問題提起をしたい」と話している。
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医師は今年5月号の医学雑誌「神経内科」に、近親者として義母のALSをみとった経過を投稿。

投稿受け付けるなよ。これどこの学会が出してんの?つっか、学会誌じゃないでしょ。


ここから先、わたしの感情垂れ流し


 ■本人の意志尊重が原則


 【解説】歩くことや話す機能を徐々に失っていく進行性の神経難病ALSは、難病中の難病として知られる。人工呼吸器を装着する人は、現在約3割とも言われ、今回の長岡京市の医師が言うように、人工呼吸器とともに生きるかどうか、患者が迷い、苦しんできたのは事実だ。医師に告知された時の衝撃と対応を怒りを持って振り返る人も多い。

 呼吸器なしなら数年の命であること、意思疎通も困難な寝たきりになることを事務的に伝えるだけの「貧しい告知」に対する患者、家族の批判は、この医師の「医師の心の痛みを伴わない、一律の自己決定至上主義でいいのか」との言葉に響き合う。

ここの説明は納得がいかない。

あのなぁ、「難病中の難病」ってなんだよ。つっか、「難病」ってなんだ?軽々しく使うな。厚生労働省が指定してない「治癒の方法がまだない希少疾患」は山ほどある。そんな穴だらけの「難病指定」だって、外された疾患があるし、新しい疾患を認定しようともしてないぞ。そっちを問題にしろ。

それからな。告知がマトモにできないのは医師が未熟だからだろ。でもな、心の痛みを伴わない医師なんてほとんどいないんだよ。治癒しない進行性の疾患なんだから、医師と患者の意思疎通がうまく行かなくなることなんていっぱいある。医師と患者が共同して病気と戦っていくって体制がないことを問題にしろよ。


2007年8月2日 京都新聞31面 『患者の尊厳無視』

ここから、このクソ人間のインタビューを引用する。感情垂れ流しのツッコミが入るが許してほしい。

医師との一問一答は次の通り。

−医学誌に投稿したのはなぜか。

「日本神経学会のガイドラインは家族に決めさせないということ。呼吸器を使うメリット、デメリットを患者さんの納得がいくまで説明せよとあるが、自己決定至上主義に疑問を感じた。日本の医療界でこんなことをいうのは僕だけで、つまはじきされないかとも思う」

家族に決めさせないってなんだよ?家族の決定に患者は従わなきゃならんのか?なぜ?

「自己決定至上主義」って何?疑問を感じたら、なぜ学会で言わない。おまえは、つまはじきにされたらいいよ。

−患者は終末期だったのか。

「ALS告知は、がんの終末期とは決定的に違う。人工呼吸器で管理すれば行き続けることができる。ALSは知的にも意思もずっとクリアだ。」

−なぜ告知をしなかったのか。

「このまま死ぬか、地獄の苦しみのまま生きるかを自己決定させることになる。動けなくなるけど五年は生きられるとか、医師が患者にためらいなく言ってしまうのが通常だ。家族にしてみればためらう。言うに耐えない。(義母は)普通の人。患者の性格の強い、弱いをみて告知を判断すべきと 言っているのではない。選択を本人にさせるのは過酷だと言っている。」

「このまま死ぬか」か「地獄の苦しみのまま生きるか」の二択か? 地獄の苦しみってなんだよ。あのな、見放してるのは、おまえだろうが。「家族がためらう」とか選択を「本人にさせるのは過酷だ」とか甘いこと言ってんじゃないよ。ためらおうが、過酷だろうが、たとえ地獄の苦しみの中を生きようが、患者は生きていくんだよ。「死にたい!」って気持ちと戦いながら、「家族に申し訳ない」って気持ちにメゲそうになりながら、生きてるんだよ。

もしかしたら、生きてるうちに「治療法」が見つかるんじゃないかって思いながら生きてるんだよ。自分のために生きてるだけじゃない。自分が愛する人のために生きてるんだ。

おまえは人間としては最低だが、専門医だろ。「治療」や「治癒」をはなから諦めてんじゃないよ。そんな腑抜けた考えなら、神経内科医なんかしてるんじゃないよ。

−最後の様子は。

「最後まで普通に会話ができた。向こうから余命や病状を問われたことは一度もない。」

全然、余裕で、生きられるじゃないか。お義母さんは、これから楽しいことをいっぱいできたじゃないか。身体が動かなくなっても、他人から見て地獄でも、生を満喫することはできる。周りからの支えと愛情があれば、どんな逆境だって生きていける。生きていきたいと思う。死にたいと思うのは生きていたいことの裏返しだ。そんなこともわからんか?


感情垂れ流しですいません。でも、わたしは、こいつを絶対に許せないんです。