ツッコむ価値もない間違いですが


いちおう、ツッコんでおきます。古森さんは、今回のオーストラリア上院の「慰安婦」決議の顛末を理解してないようです。

慰安婦」に関する決議案の流れ

2007年9月19日 動議882号をペニー・ウォン上院議員(野党・民主党)が提議
    ↓  
  賛成34 vs 反対35で否決
    ↓  
2007年9月20日 動議920号をマリス・ペイン上院議員(与党・自由党)が提議
    ↓  
  リン・アリソン上院議員(野党・民主党党首)が修正動議を提議
    ↓  
  賛成32 vs 反対34で修正動議は否決
    ↓  
  動議920号を可決(もともと反対はなかった)


これもふまえて、古森さんのエントリーに(原文に←で)ツッコミ入れます。


日本非難の慰安婦決議案がオーストラリア議会で否決された――中国系の試みが失敗 (ステージ風発2007/09/26)

さてまた慰安婦問題です。
こんどは朗報といえるかも知れません。
オーストラリア議会の上院本会議が9月19日、慰安婦問題に関して現在の日本政府を非難し、公式の謝罪を求めるという内容の決議案を否決しました。(←非難してた?)
反対34票賛成32票の僅差でした。(←これは動議920号の修正動議の採決結果)


この日本非難決議案を出したのは野党の労働党です。その先頭には中国系のペニー・ウォン上院議員が立って、活発に動いてきたそうです。(←緑の党のネトル上院議員が先頭に立ってきた。それに「中国系」云々言うか*1?)

この労働党提案の決議案の核心は「日本の新しい首相に慰安婦問題を認めさせ、元慰安婦たちへの謝罪決議案を国会に出すことで、公式に謝罪を表明することを促す」という部分でした。(←これは動議920号の修正動議の案文)
要するにいまの日本の首相に公式に謝れ、ということです。


この決議案にはオーストラリアの与党の自由党議員らが反対しました。(←どの決議案?)
そして翌9月20日、上院は同じ慰安婦問題でも、日本がこれまで過去の戦争行動に関して実行してきた償いの措置への礼賛を表明する内容の決議案を採択したのです。(←いいとこどり。指摘済み

(以下、省略)


いくらブログ・エントリだからっても、早めに訂正入れたほうがいいんじゃないですか?

*1:言うのはレイシストだけ