金の問題ではない、いのちの問題! 署名のお願い


きのうの通院で、主治医の先生(和漢医)から署名をお願いされた。

これからも漢方が健康保険で使えるように−署名のお願いここから電子署名できます)

 去る11月11日(水)の行政刷新会議事業仕分け作業で、医療用漢方製剤(漢方エキス製剤・煎じ薬)を健康保険から除外する、という案が出されました。
 現在、医師の7割以上が漢方薬を使用して、国民の健康に寄与してきました。また、全国の医学部・医科大学でも医学教育の中に漢方教育が取り入れられ、日本東洋医学会で専門医教育も行われ、専門家育成も進んでいます。
 わが国が迎えている少子高齢社会の中で、われわれ国民の健康を守るためになくてはならない漢方薬・煎じ薬が健康保険で使えなくなることに、断固反対をします。

            平成21年11月20日
            社団法人日本東洋医学会会長 寺澤捷年
            日本臨床漢方医会理事長 石川友章
            NPO健康医療開発機構理事長 武藤徹一郎
            医療志民の会共同事務局長 木戸寛孝

 本趣旨にご賛同いただけます皆様からのご署名をお願い致します。
 メールアドレスをご記入の上、連絡の可否の欄を可にしていただいた方には、漢方関連のニュースをお知らせ致します。


私のように、西洋薬で有効な治療薬がない疾患の患者は、漢方・和漢の先生や漢方薬に症状の緩和を託している場合が多い。これが保険適用外になると、私はさらに困難な状況に追い込まれる*1

また、先生が「漢方薬が保険適用外になったら、日本の漢方は終ります!」と訴えておられた。私もその通りだと思う。専門学会では、漢方薬にたいする治療エビデンスを積み重ねているところで、先生たちは患者の病気を治そうと、症状を緩和して患者のQOLを上げようと本当にがんばっておられる。私が治療していただいた和漢医の先生は例外なく、そういう高い志と熱い想いをお持ちの方々である。その尊い志を経済的利益のみで判断、切り捨てることは日本の市民の命を切り捨てることだ!


署名に協力お願いします。


◇これからも漢方を健康保険で使えるように−署名のお願い(ここから電子署名ができます)
 http://kampo.umin.jp/



絵でみる和漢診療学 (JJNブックス)

絵でみる和漢診療学 (JJNブックス)

*1:私は主に炮附子(加工して毒性を弱めた附子粉末)で四肢を暖めることで、寒冷期や気温低下時に起こる四肢の筋力低下や麻痺を多少なりとも防いでくれているが、附子の成分であるアコニチンは細胞のナトリウムチャンネルの異常な分極状態を変える作用があり、薬理学的にみても、ナトリウムチャンネル病の私に効果があるのは当然と言える。同じような働きをする西洋薬にはメキシレチンやアセタゾラミドなどがあるが、私にはどちらも有害作用が大きく、常用はできない。