どくしょのじかん 7


秦郁彦著『慰安婦と戦場の性』について、これまで、資料の取り扱いや引用(要約)の杜撰さ、欺瞞について触れてきましたが、あまりに多すぎて、なにがなんだかわからなくなってきました。一度、内容を整理して、次の目標を設定したいので、目次を書き上げてみます。

慰安婦と戦場の性』 目次

第一章 慰安婦問題の「爆発」

  1. 朝日新聞の奇襲
  2. 前史――千田夏光から尹貞玉まで
  3. 原告探しから訴訟へ
  4. 労働省局長の「失言」

第二章 公娼制下の日本

  1. 公娼制の確率
  2. 「身売り」の諸相
  3. 朝鮮半島公娼制
  4. 「からゆき」さん繁盛記
  5. 戦時期の変容
  6. 戦中から売防法まで

第三章 中国戦場と満州では

  1. 上海で誕生した慰安所
  2. 性病統計をたどる
  3. 麻生軍医と揚家宅慰安所
  4. 南京虐殺と慰安対策
  5. 軍直営から民営・私物まで
  6. 二万人の娘子軍
  7. 漢口慰安女事情
  8. 関特演の慰安婦たち

第四章 太平洋戦線では

  1. 恩賞課が窓口に
  2. 南方渡航と輸送船
  3. 「性病天国」の南方占領
  4. 北千島からアンダマンまで
  5. 慰安所規程は語る
  6. 敗走する女群――ビルマ
  7. 敗走する女群――比島
  8. 海軍の「特要員」
  9. 終戦と引揚げ

第五章 諸外国に見る「戦場の性」

  1. 前史
  2. ドイツ
  3. ロシア
  4. 連邦軍
  5. 対独戦場の米軍
  6. 対日戦場の米軍
  7. 米占領軍とRAA
  8. ベトナム戦争とその後

第六章 慰安婦たちの身の上話

  1. 韓国(上) ――金学順、文玉珠など
  2. 韓国(下) ――ほとんどが身売り?
  3. レイプ型の多かったフィリピン
  4. 中国――山西省慰安婦たち
  5. 台湾
  6. インドネシア(上) ――マルディエムなど
  7. インドネシア(下) ――兵補協会のアンケート
  8. オランダ――蘭人抑留女性の受難
  9. 沈黙する日本人女性

第七章 吉田清治の詐話

  1. 済州島
  2. かつがれた朝日新聞
  3. 嘘で固めたライフ・ヒストリー

第八章 禍根を残した河野談話

  1. キーワードは”総じて”
  2. 怒号のなかの聴きとり
  3. 当事者の告白

第九章 クマラスワミ旋風

  1. 国連人権委を舞台に
  2. ク勧告――熱烈歓迎の声
  3. 学生レポートなら落第点
  4. ジュネーブの攻防戦
  5. 「留意」の解釈議論

第十章 アジア女性基金の功罪――現状と展望――

  1. 怒号のなかの誕生
  2. 「償い金」の行方
  3. 窮地に立つ基金
  4. 韓国
  5. 北朝鮮
  6. 台湾
  7. 中国
  8. フィリピン
  9. インドネシア
  10. オランダ
  11. マレーシア、シンガポール
  12. パプア・ニューギニア
  13. ミクロネシア

第十一章 環境条件と周辺事情

  1. 国連と国際NGO
  2. 日本の支援運動
  3. 報道機関の論調
  4. 戦後補償の法倫理
  5. 関釜裁判と慰安婦訴訟
  6. フェミニズムの乱流

第十二章 七つの争点――Q & A

付属資料
あとがき
図表索引
策  引


「ここはどんなことが書いてあるの?」ってことがお知りになりたい方は、コメントください。本の内容や引用を吟味して、優先的に記事にしたいと思います。なお、以下のリンクも参考になさってください。